お客様紹介に戻る
Asana ケーススタディ: Danone (工場)

Asana でグローバルなデジタルトランスフォーメーションを実現する Danone

結果

世界規模のコスト削減

進捗とコスト削減状況を世界規模で報告できる Asana を使用して、市場全体のデジタルトランスフォーメーションのイニシアティブ (重要な取り組み) を推進

プログラムのロールアウトを標準化

テンプレートを作成し、活用することで、さまざまな市場や制作施設でプログラムを効率的に実施

DX をグローバルに推進

Asana を使用して、異なる拠点における実装履歴を記録し、今後展開する拠点や地域でデジタルトランスフォーメーションのプロセスを繰り返し応用し、高速化

Danone のロゴ
地域グローバル
会社の規模Enterprise
業界食品 / ホスピタリティ
主なワークフロー
プログラム管理プロジェクトマネジメントソフトウェアの導入
主な機能
automation iconルールreporting iconレポートダッシュボードportfolio iconポートフォリオtemplate iconテンプレート
主な連携
PowerBI のロゴ
Instagantt のロゴ
Microsoft Teams のアイコン

100 年以上の歴史を持つ 1919年創立の Danone は、2022年に 277 億ユーロの売り上げを記録した、世界有数の食品・飲料メーカーです。世界 120 か国以上で製品を販売し、全世界に 10 万人を超える従業員を擁する同社は、持続可能で効率的な経営に焦点を当てたグローバルなデジタルトランスフォーメーションにより、次の 100 年を目指す一歩を踏み出しました。

Danone は、より健康的で持続可能な飲食習慣の啓発を目標とし、食品を責任ある方法で生産することによって、地球の健康を回復できるという信念を持っています。同社の「Nature Agenda」には、カーボンニュートラル、再生農業、水資源管理、循環経済についての記載があります。2019年に正式にスタートした Danone のデジタルトランスフォーメーションイニシアチブは、同社の工場、オペレーション、社内サービスにソフトウェアとオートメーションを導入し、こうした目標を推進するとともに、安全性と生産性の向上を実現しようとするものです。Danone は、国連の持続可能な開発目標に貢献し、2025年までに多国籍企業として初めて、B Corp™ 認証を取得することを目指しています。

こうした野心的な目標に触発された Danone の各部門は効率的に働く新しい方法を求め、多くの部門が Asana を導入しました。これを受けて IT 統括チームが Asana を社内の公式ワークマネジメントプラットフォームとして全社に提供しています。現在、デジタルトランスフォーメーションチームは、各地域の拠点におけるプログラムのロールアウトの監視、工場の革新に寄与する統一ワークフローの実施、各市場間での学びの共有とトランスフォーメーションの加速、といったことに Asana を活用しています。

生産性とサステナビリティの新時代を迎える中で、Danone は、食品を通じて可能な限り多くの人に健康を届けるというミッションを実現するために、協働するさまざまな国の各部門を Asana によってつなげ、管理しているのです。

Danone のすべてを 1 つの Asana インスタンスで

Asana を導入する前、Danone のチームは、メール、スプレッドシートのほか、たくさんのアプリを使用してプロジェクトを管理していました。Global One Danone ビジネスサービス MDM オペレーション部門のマネージングディレクター、Mauro Portela 氏は、Asana を使用してプロジェクト管理をする国が増えてきたため、2018年に当時の自身のチームに Asana を導入しました。Asana は Danone の他部門にも自然に広がり、2021年には、全社を統括する IT 部門が統合管理するようになりました。

同社のグローバルな Asana インスタンスは、Modern App Garage チームが管理しています。このチームは、承認を受けたツールに従業員がアクセスできるセルフサービス式 IT プラットフォームを運営しています。従業員が Asana のフォームでアクセスをリクエストすると、自動化されたワークフローが作動し、SCIM 経由で Asana の新規ユーザーのプロビジョニングが実施されます。フォームを送信すると、ログイン手順が記載されたメールが届きます。同時に、直接のサポートが必要な場合の連絡先を記したメールが別途、Danone の専任 Asana アカウントチームから送信されます。

Asana アカウントチームのサポートで Asana の導入を促進

Asana に新しく参加したチームは、プラットフォームの概要についてオンボーディング資料を受け取ります。これは、社内の Asana プロジェクトに含まれるセルフサービス式のトレーニング資料です。さらに高度なワークフローのデザインが必要な場合は Asana アカウントチームのサポートを受けることもできます。Meta Workspace で運営されている Danone 社内の Asana コミュニティもあり、ユーザーは Asana のベストプラクティスやヒントを共有したり、質問したりできます。このコミュニティには、たった 2 年間で 3,400 人もの社員が参加しています。

導入を促進するため、Asana アカウントチームが、使い方のヒントや Asana で何ができるのかのデモなどをチームに提供する、1 週間のバーチャルワークショップを開催したこともあります。Danone 社内の Asana チャンピオンが、同僚に自分の経験を共有し、Asana カスタマーサクセスマネージャー (CSM) が、ベストプラクティスや Microsoft TeamsServiceNowOutlook などの連携についてのトレーニングを行いました。

Asana を使って Danone 全体でデジタルトランスフォーメーションイニシアチブを展開する

Danone の各チームは、Asana を使用してデジタルトランスフォーメーションのイニシアチブを実行し、全市場のタイムライン、依存関係、パフォーマンスを確認しています。

グローバルデジタル製造チーム

2019年、Danone のグローバルデジタル製造チームは、ヨーロッパの 40 の工場で、持続可能性、生産性、安全性の向上を目的とし、ソフトウェアとオートメーションを使用したデジタル化を開始しました。各施設では、倉庫内でパレットを移動させる自動誘導車 (AGV)、温度変化を検出するセンサー、人間と一緒に生産ラインで動作するコラボレーションロボット "コボット" などの新しいソリューションにより、2~3 年かけて将来的なビジョンを達成しようとしています。

各工場の改革はアイデア出し、ソリューションデザイン、テクノロジーに関する現地スタッフの教育といった各ステージを経て行われ、Asana で管理されています。デジタル製造チームにとって、オペレーション、サプライチェーン、デジタル、品質、エンジニアリング、メンテナンス、人事などの部門との協力が必要な、部門横断的な性格が非常に強い取り組みです。

工場の変革を実施する標準プロセス

工場でイニシアチブを導入する際は、導入プロセスが Asana のテンプレートにまとめられているので、チームはそれを複製して新たな Asana プロジェクトを作成します。このプロジェクトでは、デジタル化のアイデアごとにタスクが作成され、それぞれにアクションアイテムがサブタスクとして付属します。

地域のすべての工場で並行してデジタル化を実施します。テンプレートを使用するとチームが一からプロセスを作る必要がないため、全工場でのイニシアチブの実施がスピードアップします。また、各工場でのデジタル化の履歴、質問、トラブル等を Asana に集積しておけるため、こうした学びを工場間で共有することもできます。

全世界の工場における実施状況のレポート

全世界のデジタル製造イニシアチブの Asana プロジェクトでは、カスタムフィールドを使って現在のステータスとメタデータを表示します。新規タスクがプロジェクトに追加されると Asana ルールで自動的にカスタムフィールドの値が変更されます。

これらのデータポイントは、Power BI 連携で作成されたダッシュボードにフィードされます。各工場ごとのダッシュボードとグローバルなダッシュボードがあり、実行中のプロジェクトの合計数、合計コスト、年間の全世界におけるコスト削減予測が表示されます。また、Instagantt との連携では、ガントチャートでロールアウトの状況を確認し、Instagantt と Asana 間で更新データを双方向で共有します。これらのツールによって、全世界で実施されているすべてのプログラムが可視化され、COO (最高執行責任者) やデジタル化担当副社長などの Danone 経営陣にデジタル化のパフォーマンスを報告することも容易になりました。

統合ビジネスサービスチーム 

統合ビジネスサービス (IBS) チームは、人事関連テクノロジー、サプライヤーの調達と支払い、データ管理ツールなど、Danone の従業員、顧客、サプライヤーにプロフェッショナルなサービスとソリューションを提供しています。

このイニシアチブは 2019年に始まり、2022年までに 16 の地域で展開され、300 人以上の Danone 社員が従事しています。チームは Asana を使用して新しい地域での IBS の稼働を追跡し、「IBS Geographies Gap Roadmap (IBS 地域間ギャップロードマップ)」と呼ばれる Asana のポートフォリオでプロジェクトを整理しています。チームのメンバーがテンプレートを使用して、すべての市場に共通の方法で進捗状況の更新を共有すると、このデータが Asana のレポートダッシュボードに反映されます。これを基に、更新情報をまとめた経営陣向けのレポートが作成できます。

こうした情報は Asana で確認できるため、ステータス更新のメールや状況確認のミーティングが不要になりました。また Asana のタスクの割り当てを見れば、誰が何を担当しているのかの確認も簡単です。これは、新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) のパンデミックで IBS チームがリモートワークを開始した際、特に役立ちました。

グローバルマーケティンテクノロジーチーム

グローバルマーケティングテクノロジーチームは、Danone の現地法人のマーケティング部門にソフトウェアを提供して、デジタル化を推進します。12 以上の市場で、現地チームのニーズに合わせてソリューションを調整し、現地の IT 部門、本社 IT 部門、代理店と協力してソフトウェアを導入します。

プログラムロードマップは Asana に置かれ、ソフトウェアソリューションごとに、実装を管理するための専用の Asana ポートフォリオかプロジェクトが作成されます。それぞれの市場はマイルストーンとして表示され、カスタムフィールドで優先順位が設定されます。Asana は、すべてのタイムライン、責任範囲、依存関係を明確にして伝えるためのホームベースとして機能します。これにより、チームと関係者は何が「成功」であるかを把握して、期日どおりに必要な仕事を達成できます。

食品を通じて健康を追求する新たな 100 年

Danone は持続可能な未来に向けて、デジタルトランスフォーメーションの管理、フットプリントの削減、市場間での学びの共有に、引き続き Asana を活用する予定です。ビジネスの次の 100 年に向け、新たな基盤を手にした Danone は、仕事の効率化を通じ、「One Planet, One Health」というビジョンを追求していきます。このビジョンには、人々の健康と地球の健康が相互に関連しているという同社の信念が反映されています。

Read related customer stories

Asana ケーススタディ: Gannett (カード)

仕事をつなげ、規模を拡大しましょう

Asana を使えば組織全体で最高の成果を上げられます。

セールスチームに問い合わせる